どんどん通りすぎる季節に、道端に咲く花も移り変わっていく。あの季節に咲いた花はなんて名前だったんだろう。小さく揺れて、触れればちくりと痛くて、鼻を近づければ、わずかに青い日向の香りがした。次第にあの香りは薄れていく。俺たちは大人になっていく。だけど、あの花はきっとどこかに咲き続いてる。 ゆるゆる